こんばんは。
監督の遠山です。
このブログを書こうと思い立ったのは、深夜の2時。
寝る前に田中未知さんの「質問」という本を手に取ってひとつ質問に答えてから寝ようと思ったらどうも答えることができなくて眠れなくなってしまいました。
というのは、少し大袈裟な言い方です。
この「質問」という本には、365の質問が1ページに一つずつ書いてあります。
たまに気が向いた時に、どこかのページを開いてそこに書かれたある質問に真摯に答えてみようと思う。
そんな本です。
この本を購入したのは、今から8年前に東京の丸の内で開催された「コトバメッセ」というイベントに参加した時です。
僕の記憶が正しければ、本作の制作を担当した柳下知慧と一緒に行ったと思います。
「コトバメッセ」は改めて考えると素晴らしい企画だったと思います。
そうして、本作の事を考えてみると(もう何百回と考えていますが)この映画の主人公の女性は出会う人物たちに対して質問しかしていないという事に気付きました。
人との出会いとは全て質問からしか始まらないのです。
「この席空いてますか?」
「この漫画好きなの?」
「駅まで歩いたら遠いですか?」
「最後の船は何時ですか?」
「眠る前に数えられた羊は何匹いましたか?」
「一度しか渡らなかった橋を思い出せますか?」
人生には、答えは無数にある。
しかし、
質問はたった一度しか出来ない。
ということです。
それでは、また。
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