2012/10/12

一度しか渡らなかった橋を思い出せますか

こんばんは。
監督の遠山です。
このブログを書こうと思い立ったのは、深夜の2時。
寝る前に田中未知さんの「質問」という本を手に取ってひとつ質問に答えてから寝ようと思ったらどうも答えることができなくて眠れなくなってしまいました。
というのは、少し大袈裟な言い方です。



この「質問」という本には、365の質問が1ページに一つずつ書いてあります。
たまに気が向いた時に、どこかのページを開いてそこに書かれたある質問に真摯に答えてみようと思う。
そんな本です。
この本を購入したのは、今から8年前に東京の丸の内で開催された「コトバメッセ」というイベントに参加した時です。
僕の記憶が正しければ、本作の制作を担当した柳下知慧と一緒に行ったと思います。
「コトバメッセ」は改めて考えると素晴らしい企画だったと思います。





そうして、本作の事を考えてみると(もう何百回と考えていますが)この映画の主人公の女性は出会う人物たちに対して質問しかしていないという事に気付きました。

人との出会いとは全て質問からしか始まらないのです。

「この席空いてますか?」
「この漫画好きなの?」
「駅まで歩いたら遠いですか?」
「最後の船は何時ですか?」
「眠る前に数えられた羊は何匹いましたか?」
「一度しか渡らなかった橋を思い出せますか?」


人生には、答えは無数にある。
しかし、
質問はたった一度しか出来ない。

ということです。

それでは、また。

2012/10/07

口紅の意味。ポスター完成。

こんにちは。
監督の遠山です。
ここ数日、熊本の事務所に籠りっぱなしで映画祭&Denkikan公開の準備をしています。
今日はとても天気がよく、運動会日和。
運動会の爆竹が聞こえてきます。

さて、昨日のことですが劇場公開用のポスターが出来上がりました。
タイトルロゴ&デザインは吉本清隆さん。
森さんの写真との相性もバッチリの仕上がり。
無駄のないシャープなデザインを包み込む「やさしさ」。
素晴らしいポスターが完成しました。
まずは、事務所の壁に貼ってみました。

昨晩も夜遅くまで作業をしていたのですが、玉井夕海がぬぅっと出てきそうであんまり目を合わせないようにしていました。非常に仕事がはかどるポスターにも仕上がっています。

早速、昨日はDenkikanへ持って行ってきました。
社長の窪寺さんに渡して、その後会長に観てもらうと「この、口紅はどういう意味ね?」と。
「えーっと、それは○○◯○という意味でして…」と答えると「なるほどね。」と会長。
あっさり納得して頂けました。
これから、熊本県内各所へ貼っていきたいと思っています。
そして、東京国際映画祭開催に合わせて会場となる六本木ヒルズ、六本木駅構内などに貼られることになっています。現地で見れるのが今から楽しみです。
また、ファンドの特典としてポスター(非売品)をお届けするコースもございます。


10/6から東京国際映画祭のチケットの一般販売がスタートしました。
本作の上映は
10/24 19:25- 
10/26 14:15-
両日ともに上映前には舞台挨拶を、また上映後にはQ&Aを予定しております。
チケットのご購入に関しましてはこちらをご覧下さい。
http://2012.tiff-jp.net/news/ja/?p=10375

席に限りがございますので、お早めにご購入下さい。

それでは、また。








2012/10/03

皆様へのご挨拶から始めて

だいぶ夜は寒くなってきました。
ただ、昼間の日差しはまだ強い。
秋が季節の中で一番好きです。
監督の遠山です。

今日は、映画パンフレットにご寄稿をお願いしております現代美術批評家の小倉正史さんに本作を観て頂きました。
まずは、小倉さんのご紹介を。

小倉 正史 [おぐら まさし](現代美術批評家) 
1934年生まれ 
国際美術評論家連盟会員 
フランス共和国芸術文化勲章シュヴァリエ章 
1983年から1990年まで美術雑誌「アトリエ」編集長 
■著書 「現代美術=アール・ヌーヴォーからポストモダンまで」 (海野弘と共著、新曜社) 
■訳書 『アナキズムの美学』(現代企画室、1994年)
 『アール・ソシオロジック』(青弓社、1997年) 
『コミュニケーションの美学』(白水社、2004年)
■展覧会企画 「オリヴィエ・ブランカール展」(ナディフ、東京、1998年) 
「杉本博司展」(カナダ大使館ギャラリー、1996年) ほか

小倉さんとは先日、本作の出演者で美術家の加藤笑平に紹介して頂き、映画パンフレットへのご寄稿をお願いしました。
観て頂いた後に、小倉さんから「アグファカラーの様な色合いですね。」というご感想を一番に頂きました。
アグファとは、ドイツのフィルムメーカーでして、独特の色味を出すフィルムのことです。アグファ独特の重みのある鮮やかな発色。僕も愛用しているフィルムです。
本作のカラコレは、写真家であり撮影監督の森賢一がしましたので、なるほどなぁと改めて納得しました。
0号試写のときから、明らかに映画の色味が変わりましたので注目して頂ければと思っています。

僕自身も本日、改めて本作を観ましたが、観るたびに新しいことを考えたり見つけたりしています。
本作のテーマは「希望と絶望」「生と死」です。
「生きている人間にしか、死んだ人間の話をすることはできない」という事を観終わった後に考えました。

小倉さんの他に様々な角度からパンフレットへのご寄稿をお願いしております。これから、少しずつご紹介させて頂きます。

最後にソーシャルファンドに関してお話しさせて頂きます。
本作は、鑑賞者の方々、熊本にお住まいの方、今という時代を共に生きる、縁のある方々とともにつくりあげていく参加型の映画として、【ソーシャルファンド】のシステムを採用しています。一口5000円から、誰でも参加できるこちらの映画。個人はもちろん、企業・団体様での応援も大歓迎です。映画をサポートしていただいた方には感謝の気持ちを込めて、さまざまな特典・ギフトをご用意しております。
現在、制作中の映画パンフレットは1万円コース(2口)以上ご購入された方にお送り致します。

続けてお話しさせて頂きます。
本作は第25回東京国際映画祭 日本映画・ある視点部門にノミネートされました。
まずは、ファンドをご購入頂き本作を支援して下さった皆様に心から感謝致します。
ご購入者の方々の支援がなかったら、この映画が生まれる事はなく、このように評価して頂く機会にも巡り会えなかったと思います。
改めて感謝申し上げます。
11/3からは熊本Denkikanにて一般公開がスタートします。
映画祭にノミネートされたこともあり、東京・九州などでの一般公開を求める声をよく頂く様になりました。大変ありがたい事です。うれしいことです。
しかしながら、現状をお話しさせて頂くと熊本Denkikan以外で上映するための宣伝配給費がないのが正直なお話です。
映画が出来上がり上映が始まると「どうやったら観れますか?」「○○県では上映はないのでしょうか?」という声を頂きます。そのように言って頂ける事は嬉しい事ですが、とてもつらくなったりもします。
それでも多くの方々に観て頂けること、この事は我々スタッフ・キャストの願いでもあり、皆様へのお返事でもあります。
本作のプロデューサーである自分としても、東京・九州などで上映できるようこれからも務めて参ります。
東京・九州などでの上映を目指すにあたって、ソーシャルファンドのご購入期限を2013年2月10日までとさせて頂きました。
ご購入期限の延長に伴い、本編DVDとプレミアムギフトのお届けを2013年5月とさせて頂きます。プレミアムギフトのご発送に関しては2012年冬とアナウンスさせて頂いておりました。ご発送予定を変更しますこと、お詫び申し上げます。
何卒、ご理解頂けましたら幸いです。
お詫びとしまして、既にご購入頂いている方々(2012年10月3日まで)へはお届けの際に我々からの感謝の気持ちを込めてちょっとしたサプライズをご用意させて頂きます。


今後とも本作「NOT LONG, AT NIGHT 夜はながくない」へのご支援何卒よろしくお願い申し上げます。

                                   2012/10/3
                                    遠山昇司

※ソーシャルファンドは本作公式サイト(http://not-long-at-night.com/social/)からのご購入が可能です。
※2012年8月までにご購入頂いた方は、東京国際映画祭でのワールド・プレミア上映にてお名前・企業名をエンドロールクレジットへ掲載させて頂きます。
※2012年10月10日までにご購入頂いた方は、11月3日からのDenkikanでの一般公開にてお名前・企業名をエンドロールクレジットへ掲載させて頂きます。







2012/10/02

新作トレイラー公開のお知らせ

「NOT LONG, AT NIGHT 夜はながくない」の新作トレイラーを公開しています。

http://vimeo.com/50432402


本作は、鑑賞者の方々、熊本にお住まいの方、今という時代を共に生きる、縁のある方々と共に作り上げていく参加型の映画として、【ソーシャルファンド】のシステムを採用しています。

誰でも参加できるコチラの映画。一口5000円からのファンド購入ができ、個人はもちろん、企業・団体様としての応援も大歓迎です。

ソーシャルファンドのご購入期限は2013年2月10日24時まで。
本作公式サイト(http://not-long-at-night.com/social/)からのご購入が可能です。

なお、ファンド購入により映画をサポートしていただいた方には感謝の気持ちを込めて、さまざまな特典・ギフトをご用意しております。例えばそれは、「映画の中で登場した衣装や美術」だったり、「映画に登場する“ある食べもの”」だったり。
この映画からしか生み出せない「もの」と「体験」を是非、ご堪能ください。